米国では、メガファーマと呼ばれる世界規模の製薬会社、スイスのノバルティスが「キムリア」を、米ギリアド・サイエンシズが「イエスカルタ」を発売(上表参照)。
日本の製薬会社ではタカラバイオがリード。米カイト・ファーマ(後にギリアドが買収)と組んだ第一三共、国内バイオベンチャーのノイルイミューン・バイオテックと組んだ武田薬品工業、ベルギーのセリアドと組んだ小野薬品工業などが参戦。だが世界の開発競争においては、日本勢は総じて出遅れている。世界におけるCAR-T関連の臨床試験数を国別に見ると、中国と米国が多い(下図参照)。日本はわずか2件だ。