ノバルティスは2017年8月、CAR-T細胞療法としては世界で初めて、キムリアの承認を米国で取得した。日本でも二つの適応症で試験を進めており、18年中の承認申請を目指している。

 ただし、国内で承認されたとしても、その後に薬価の壁が立ちはだかる。CAR-T細胞療法は、遺伝子を操作して培養するため、従来の薬より大幅にコストが掛かる。米国で承認された小児および若年成人B細胞性急性リンパ芽球性白血病の薬価はなんと47万5000ドル(約5000万円)。