平野義明氏
帝人の技術ショールーム「未来スタジオ」にて。平野が手にするのが板状のアンテナ Photo by Shinichi Yokoyama

 過去数年、世界の家電メーカーが一堂に会する総合見本市のCEATEC JAPANは、東アジアで台頭する韓国や中国で開かれるイベントに出展社を奪われて、盛り上がりに欠ける状態が続いていた。

 ところが、2018年のCEATECは、様子が違った。初日である10月16日、初参加したある企業のブースには来場者が絶えることがなかったのだ。主催者側が集客の状況などを計測するホットスポット(管理システム)が、常に赤く点灯していたのである。

 このブースを構えたのは、今回初めて流通・小売業から参加したコンビニエンスストア業界3位のローソンだ。「2025年の未来型コンビニとは?」と題して、“ウオークスルー決済“や“リアルタイム在庫管理システム”などを会場の幕張メッセに持ち込んだ。

 ローソンは、17年5月に業界初のイノベーション・ラボ(次世代店舗の研究・開発拠点。社長直轄の新組織)を立ち上げていたため、前評判が高かったのである。