築20年の「虹橋公寓」は全居室の窓枠が外され、一棟まるごと、内部リノベーションが進められていた築20年の「虹橋公寓」は全居室の窓枠が外され、一棟まるごと、内部リノベーションが進められていた Photo by K.H.

対中投資は増えているが

 一方で興味深いのは、日本企業の対中投資がここに来て増えているということだ。中国商務部の資料から過去10年を追うと、2012年に過去最高の約74億米ドルをつけた日本企業の対中投資は、人件費の上昇や反日デモの影響などを受け翌年から下落し、2016年には2012年の半分以下の31億米ドルにまで落ち込んだ。ところが、2016年を底に2017年には33億米ドル、2018年には38億米ドルと持ち直しているのである。

 一体、どのような業種が増えているのだろうか。日本貿易振興機構(JETRO)の海外調査部中国北アジア課の宗金建志氏に尋ねると、「日本の財務省統計によると、製造業における構成比が増加傾向にあります」という。資料からは、製造業の構成比は2015年の60.5%から2018年上半期は66.2%と伸びていることがわかる。宗金氏によれば、「中国が製造業の高度化を図るうえで、日系工場からの基幹部品の調達を高めている可能性があります」という。