一方、10分後、6時間後、24時間後の3回にわたって復習したグループは、9割以上の単語を覚えていたのです。

 この実験からも、なにかを覚えるときには、復習が不可欠なことがわかります。

 しかし、実生活においては、何度も何度も復習している時間の余裕はありません。そこで問題になるのは、復習するタイミングです。

「覚えた直後」に復習するより
時間が経ってから復習する

 具体的に、いつ復習するのが効果的なのでしょうか。

 1913年に心理学者のP・B・バラード博士(共同研究者ウィリアムズ)が発表した研究結果があります。

 彼は、小学生を使って次のような実験を行ないました。

 まず、小学生たちに3~4行の短い詩を記憶させます。その小学生を2つのグループに分け、1つのグループには、授業が終わった直後に復習させました。もう1つのグループには、翌日になってから復習させてみたのです。

 そして、2つのグループが、それぞれ7日後にどれだけ覚えているかをくらべてみました。

 常識的な見方では、「直後に」復習したほうが覚えがいいように思われるでしょう。ところが、「翌日に」復習した組のほうが、よく覚えていたのです。

 つまり、人間はものを覚えた直後よりも、ある程度、時間が経ってから復習したほうが記憶の定着率が高いことがわかりました。