最後まで文章を読んでもらえるように、「共感させる文章表現にする」ことも重要だ。たとえば、60代以上の人に向けて、SNSについて説明する文を書くとする。そんなときは、ただ「最近はSNSの利用者が増えている」などと事実を並べるよりも、「お孫さんとのやり取りで、LINEを使ったことはないでしょうか?」といった一文を入れてみる。そうすれば、相手への訴求力が増すはずだ。

 最後に、段落単位の文章表現においては、接続詞を多用しないように気をつけたい。「まずは」「そして」「しかし」などの接続詞を多用すると、わかりづらい文章になってしまう。必要な場所にだけ使うようにしよう。

◇(3)文章構成力

 文章構成力とは、文章全体の読解が可能であり、目的が達成されている文章に仕上げる力のことである。

 まず重要なのは、タイトルが文章の本質をとらえていること。タイトルの役割は、文章の内容を簡単に伝えることと、読者の興味を喚起することだ。本文に書かれていない内容がタイトルになっていてもいけないし、読者の興味を引かないものでもいけない。

 読者の興味を引くタイトルには、5つの切り口がある。「~するための3つの法則」など数字で具体性を出す、「なぜ~なのか?」など疑問形や理由を効果的に使う、「遊びを学びにする」など逆説を唱える、「初公開」など“これまでにない”ニュアンスを出す、そして「いざという時のために!」など不安を煽ることだ。

 タイトルだけでなく、文章中の見出しも重要だ。見出しは、全体の構成を支える要素である。見出しには、抽象度の高い文言ではなく、具体的な言葉を用いるようにしよう。そうすれば、読者を飽きさせることなく、完読させることができる。見出しだけを読んで本文内容が想像できるものは、良い見出しと言える。

 最後に、文章全体の論理構成を明確にして、より説得力のある文章にしよう。タイトル、サブタイトル、見出しをそれぞれ確認して、全体構成が成立しているかを判断する。タイトルの下にそれぞれの見出しが横並びになるようなピラミッド構造が理想的である。