PDCAという考えには盲点があります。写真はイメージです Photo:PIXTA

ビジネスの世界、特に新入社員の研修などでは、しばしば「PDCA(Plan–Do–Check–Action)が大事」と言われ、「PDCAをいかにスムーズに、早く回すか」に主眼が置かれる。このため、最初の「Plan(計画)」が重視される傾向にある。この考えは本当に正しいのだろうか。(AKTANA International LLC プリンシパルコンサルタント 高橋洋明)

結果を出し続けるための
「仕事の取り組み方」

 前回は「常に最善の一手を打てる考え方」の前編として、『法人営業で軽やかに結果を出す人が実践している「情報の整理法」』を紹介した。そして、世に知られている様々なフレームワークを駆使して、ビジネスで結果を出すための情報収集と分析をすることで、最善の打つべき手を検討できることをお伝えした。

 今回はその続きとして、仕事で結果を出し続けていくために大切な「仕事の取り組み方」を一緒に見ていこう。

 このテーマは現在、ビジネスの最前線でバリバリご活躍しておられる営業の方のみならず、4月から新たに社会人になった新卒の皆様にも大いに役立つだろう。

 なぜならば、仕事を手がける社会人にとって、極めて重要なポイントを取り上げるからだ。

 ビジネスの世界で生きている方々ならご理解されておられると思うが、この「仕事の取り組み方」は、その人がどれくらい結果を出せるかに直結する。

 同じ仕事であっても、人によっては仕事の取り組み方次第で早く圧倒的な結果が出ることもあれば、いつまでも結果が出ないこともある。

 そこで、なぜこの差が生まれるのかを一緒に探究してみよう。