給与計算Photo:PIXTA

採用、配属、評価制度にリテンション(人材のつなぎとめ)……人事の仕事が膨大に膨れ上がっている。さらには働き方改革の煽りを受け、労務管理の事務作業や問い合わせの対応もひっきりなしだ。そんな中、働き方改革との両輪で人事部の業務の「自動化」を図ったのがサッポロホールディングスだRPA(ロボットによる業務の自動化)やAIチャットボットを取り入れた成果は。(ダイヤモンド編集部 相馬留美)

 「『働き方改革』がテコ入れされたものの、人的リソースは限られている。オペレーションサイドの改革が必要でした」

 サッポロホールディングス(以下、サッポロHD)の高橋健・改革推進部長は話す。

 サッポロHDは、2012年に開始した「働き方改革」を17年に大きくテコ入れし、単純な労働時間削減目標から、20年期で「社員の年間総拘束時間をマイナス112時間(16年比)」かつ「営業利益23億円増加」するという計画を打ち出した。つまり、人を減らしつつ、生産性を向上させるという施策である。