近藤式「25年連続黒字」を成し遂げた心身の健康づくり

 私は、体が快調であり続けるために、「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」をモットーに次の11のことを大切にしています。

1.よく歩く
 ……大企業の役員になると、運転手付きの社有車通勤にしがちですが、それでは運動不足になりがちで健康的ではありません。
私は今でも満員電車で通勤しています。通勤だけで最低50分歩き、一日の歩数は8000歩を目標にしています。

2.朝食はヨーグルトとシリアル・ナッツに果物
 ……シリアルにナッツを加えて、豆乳や牛乳をかけて食べます。
加えて季節の果物を何かひとつ摂ります。時間がないので簡単な朝食ですが、朝食はたくさん食べないほうがいいようです。

3.ランチはヘルシーに
 ……以前は、コミュニケーションを取るために社員とランチに出かけることもありましたが、最近は健康面を考慮し、ヘルシーな弁当を用意しています。

 夜は会食や酒席に招かれることが多く、どうしても塩分や脂分が多くなりがちですので、ランチは野菜中心にして、塩分や脂分を控えるようにしています(寿司も刺身も、醤油をつけずに「お酢とワサビ」で食べています)。

 以前は、サプリメントも摂取していましたが、ここ数年は「栄養素は食品から摂る」ように心がけています。
ヨーグルトなどの乳酸菌、黒ニンニクや、植物性醗酵食品を毎日食べています。

4.アルツハイマー病の予防として、
カマンベールチーズとビールを適度に摂る
 ……キリン株式会社の健康技術研究所(近藤恵二所長)は、東京大学、学習院大学と共同で、ホップ由来のビールの苦味成分である「イソα酸」が、低下した認知機能を改善することを解明したそうです。

 また同社は、小岩井乳業および東京大学大学院農学生命科学研究科との共同研究により、カマンベールチーズの摂取がアルツハイマー病の予防に効果があることもモデルマウスで確認しています(「キリン」ホームページ参照)。

5.ワインも適量たしなむ
 ……ワインには、「動脈硬化を予防する」「抗酸化作用が強い」「脳機能を改善する」「うつ状態が防げる」「抗菌作用で胃腸を守る」といった健康効果が期待できます(『日経ヘルス』参照)。

6.365日お酒を飲んでも、空腹のまま飲まない
 ……私は基本的に「365日」、毎日お酒を飲んでいます(缶ビール2本くらいのアルコール摂取)。
 空腹のときにお酒を飲むと、アルコールの吸収が速くなり、酔いが回るのが早くなってしまうため、「お酒を飲む前に料理を口にしておく」ように心がけています(「サッポロビール」ホームページ参照)。

7.ナノバブル水素水を飲む
 ……水素水の科学的な裏づけはまだ薄いようですが、私は15年ほど前からナノバブル水素水を取り寄せ、愛飲しています。
飲んだあとは、パックに少し残っている水素水を顔につけています。
これは顔の色つやをよくして若々しい肌を維持してくれます。
75歳のわりには若いといわれる(?)のはそのせいでしょうか。

8.よく噛む
 ……「よく噛むと脳細胞の活動が活発化し、脳の血流がよくなり、脳の機能を活性化する」
「ゆっくり時間をかけてよく噛んで食べると、食べすぎを防ぐことができる」
「消化をよくして栄養の吸収を助ける」
「唾液に含まれる酵素には、発ガン物質の発ガン作用を消す働きがある」
などの効果が期待できます(「8020推進財団」ホームページ参照)。

 普通の水を飲む場合も、一気に冷たい水を飲み込むのではなく、水をみながら飲めば、胃にやさしい飲み方になり、お腹を壊さずにすみます。
海外では、ホテルでも水道の水を飲むことを躊躇しますが、そうしたときには必ずみながら飲むようにしています。

9.コーヒーを一日、2~3杯飲む
 ……コーヒーにも脂質の酸化を抑えるポリフェノールが含まれていますし、カフェインを摂ることで気持ちがシャキッとして、仕事を効率よく進められます。胃に負担がなければ、ブラックのほうが効果的です。

 また、飲用後に計算力や記憶力が上がるという研究結果も得られているそうです(「ネスレ」ホームページ参照)。

10.質のよい眠りを心がける
 ……「朝、起床後に睡眠の質に満足できない」「午後眠くなる」「よくいびきをかく」といった症状がある場合は、睡眠中に呼吸がときどき止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」の疑いがあります。

 これを検査するには、睡眠クリニックでいろいろな計器をつけ、一晩泊まってチェックする必要があります。

 私は60代で「睡眠時無呼吸症候群」と判明しました。
 私の場合はひどい症状で、マウスピースでは不十分だったので、73歳から「CPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)」という機器本体を鼻につけて眠るようにしました。

使用前は1時間に30回も無呼吸状態がありましたが、現在はゼロとなり、一日5~6時間の睡眠でも不満感はなく、早朝高血圧も消えました。

 月一回の診察費とCPAPの利用料は、健康保険適用で月4500円くらいです。たまに、CPAPをつけないで眠ると、その効果が歴然とするので驚きます。本当に寿命が延びたと実感するくらいです。

高校の先輩と気功とイペ茶

 高校のワンダーフォーゲル部の2年先輩の高橋博樹さんは、私の健康法のアドバイザーです。

定年後に気功の勉強をされて、77歳の今でも元気にフルマラソンをしています。高橋さんに気功整体で心身の体調を整えてもらうこともあります。

イペ茶(ブラジルの木の内部樹皮を使用)も紹介してもらったのですが、胃腸を整えるだけでなく、さまざまな効用があるようです。