例えば、未来食堂には、忙しくなると手を拭くのを忘れてしまうまかないさんがいました。私が「床が汚れるので、手を拭いて移動してください」と何度も注意しても、癖づけしてもらうことができませんでした。そこで、そのまかないさんには、エプロンにタオルをつけてもらう“仕組み”を作ったところ、すぐに手を拭くようになり、床を水滴で濡らすことはなくなったのです。
 
 当初の私がそうだったように、恐らく多くの人は、できない人を何とか“できる”人にさせようとするけれど、自分の考えていた通りにならないために、イライラを抱え込んでしまうのでしょう。

 タオルを用意することは、皆さんから見て当たり前すぎますか?

 でも、できない1%の人に向き合って、些細でも具体的に使いやすい仕組みをどれだけ作ったかで、働きやすさは決まるのだと思います。