下の図は、縦軸に「自動化されるリスクの差(女性対男性)」を示し、横軸に「女性の就労率」を示している。

「自動化されるリスクの差(女性対男性)」とは、女性全体の就業者のうちの機械で代替される可能性のある仕事に就く女性の割合を、男性全体の就業者のうち機械で代替される可能性が高い男性の割合で割った数字だ。

 1よりも大きいと、自動化で職を失う可能性が、女性の方が男性よりも高いことになる。日本は、3.4程度であり、女性の方が職を失う可能性が男性よりも3.4倍高いことを示している。

 しかも、日本は女性の就業率(それぞれの国の女性全体のうち働いている女性の割合)は他国よりも低いので、図では左上に位置している。

仕事を失う女性は男性の5倍
日本の女性がリスクが一番大きい

 このIMFの論文は、特に日本の女性が自動化で職を失うリスクが調査対象の30ヵ国(図は19ヵ国)で最も高いと警告している。

 なぜなら、日本では、企業活動の中心は依然として男性であり、女性はその補助役という労働慣行が根強く残っており、最近、導入されつつあるRPAなどのデジタル技術は、女性の仕事に最も強く影響を与えるからだ、としている。