利益にはいろいろな種類がある。まず見るべきは、企業が本業でもうけた金額を示す「営業利益」だ。今回は、2018年度の営業利益から17年度の金額を引いて、「本業のもうけを増やした会社ランキング」を作成した。

 そもそも営業利益とは何かを確認しておこう。売上高から売上原価(仕入れ代や原材料費などの費用。メーカーでは製造に関わる人件費も含む)を引いた金額が、売上総利益(粗利)になる。

 ここから販売費および一般管理費(販管費)を引いた金額が営業利益だ。販管費は、モノやサービスを売るために必要な経費や、企業の運営・管理に掛かる費用のこと。広告宣伝費やオフィスの家賃、営業・経理など製造部門以外の人件費が該当する。

 モノを作ったり、売ったりするための費用をきちんと引いた後の金額だから、営業利益をたくさん稼いでいる会社は、“基本的に”提供している商品やサービスの力が強いと考えられる。仮に商品力が同じ場合には、社員が商品を売る営業力が高いと推定できる。その差額を見れば、会社に起きている変化を知る手掛かりとなるはずだ。