Bさんの年金について。

「払っていない。払っている人を見ると偉いと思う。将来のことを考えるなら年金より貯金の方が安心かと思っていたが、実際ほとんど貯金もしていなかった。

 結婚してから妻に促されて、老後の資金としてやっと貯金をするようになった」(Bさん)

 ここで一応補足しておくが、年金の納入は国から課せられた義務である。正当な理由なく支払いが滞っている場合は、下手すると未納分の財産差し押さえにまで発展する可能性がある。延滞金は督促状が送られてから指定期限までに払えばかからないが、そうでないと年14.6%という公営闇金融ぶりである。まあ国民の義務という大義があるので、プレッシャーをかけるためにはこれくらいの数字が妥当であろうか。

 何しろ会社勤めの人はよくわからないうちに給料から国民・厚生の2種の年金を天引きされているわけであるから、フリーランスのような人らが未納のままかわすような不公平を、国としては許してはおけないのである。一方で国の不手際によって培われた年金不信もあるから、未納者が「信頼のおけないものには義務とはいえお金払いたくない」という言い分が出てくるのも仕方なしである。

 年金の義務や延滞金についてBさんに伝えると大層焦っていて、今後見直しを図るそうだが、これまでのスタンスはおおむね「年金って老後になってももらえるかわからないし、それだったら年金に頼らず自分でなんとかした方が確実だ」であったらしい。

 老後資金の貯金をしているとのことなので、株や投資信託などの財テクは検討しないのかを聞くと興味深い返事が得られた。