そもそも、450万円を余裕で払えるリッチな人が、他人が決めたスケジュールを従順に受け入れ、19日間も忠実に従う謙虚さと律儀さを持っているだろうかと、ふと考える。

 頭に浮かんだのは、サッカーW杯ロシア大会、先ごろのウィンブルドン・テニスのスタンドでも目撃された有名な日本人実業家とタレントのカップル。仮に彼らが購入したら、きっとホテルにはずっと泊まらないだろう。

 そうなれば、ホテルは無駄に空いてしまう。競技も、興味のない数種目はパスするかもしれない。その分は、旅行代理店がリセールサイトに出すのだろうか?など、余計なことを想像してしまう。だが、前向きに考えれば、そこから流れる余剰チケットをゲットする可能性が生まれる、と庶民は夢を持てるわけだ。

前半は怒涛のメダルラッシュ必至
高額ツアーの価値ありの内容に

 気を取り直して、450万円ツアーの内容を吟味してみよう。

 開会式の翌日は柔道。男子60キロ級と女子48キロ級。いきなり金メダルとの遭遇も期待される。翌3日目も柔道。男子66キロ級と女子52級。連日のメダルラッシュでいきなり気分高揚の期待大。そして4日目の体操は男子団体決勝。内村航平がケガから復調してくれれば「体操ニッポンがまたメインポールに日の丸を!」の期待が膨らむ。

 その後も、ソフトボール(3位決定戦)、体操(個人総合決勝)、水泳(男子200m平泳ぎ決勝、100m自由形決勝、女子200mバタフライ決勝など)、バドミントン(混合ダブルス決勝、女子シングルス準々決勝)、陸上(女子100m決勝など)、陸上(男子100m決勝など)、バドミントン(男子シングル決勝)と、怒涛のメダルラッシュ、あるいは日本選手だけでなく世界のトップレベルを堪能できるプログラムが10日間ずらりと並ぶ。

 高額ツアーの価値ありとうならざるをえない。だが不思議なことに、後半に入った11日目から13日目は決勝以外のプログラムが組まれている。終盤に備えての休養の意図だろうか。そしてラスト3日間はまた、サッカー女子決勝、野球決勝、新体操女子団体決勝、閉会式となだれ込む。東京五輪2020をほぼ満喫できるといっていい内容ではあるだろう。