実際に増えたお金をみて、
初めて「投資」を実感するのかも?
――投資ってやっぱり実際に増えた、とかいう話を聞かないと響かない…ってありますよね?
竹川:そういえば、あるご夫婦が、知り合いのファイナンシャルプランナーの人にお金の相談に行ったそうなんです。ふたりでiDeCoを始めることになったのですが、奥さんは投資が大嫌いだったので商品は定期預金を選んで、旦那さんだけが投資信託の積み立てを始めたんです。
ハッチー:奥さんが投資嫌いってウチみたいですね!
竹川:はい(笑)。奥さんも働いているから、iDeCoを始めると掛け金が全額所得控除(所得から経費として引けるイメージ)になるので「所得控除の恩恵が受けられるだけでいい」って、定期預金を積み立てたんですよね。
でも、何年か経ってみたら、夫の投資信託が順調に増えていて、あまりに金額が違っていたので、私もちょっと投資しようかな…って(笑)。
フカザワ:私もそう思っちゃうかも!
竹川:同じ金額を積み立てていくと、違いがよくわかります。短期的に下がっている時には、奥さんの方が定期預金だから、積み上がってたりもするんだけど、長期でやってると「あれ、なんか夫の方がだいぶ増えてない?」って。そして自分の分は、むしろ口座の手数料分だけ減ってる(笑)。もちろん、税制の所得控除の分、税金が戻ってきているから、トータルでは赤字ではないんですが。
――夫婦で同じ額を積み立てていて、数千円ならまだしも10万円以上差がつくと心動きますよね。
竹川:そうそう。やっぱり長期的には株式100%の方がバランス型よりは期待リターンが高くなる。ただし、振れ幅も大きくなるから下がる時も「うわ!」みたいなこともあったりするのでそこは覚悟が必要なんですけど。
フカザワ:万単位で差がつくと、増えても減っても、精神的に良くなさそうです…(笑)
(続く)