「ニキビになるからチョコやナッツは食べない」、「中性脂肪が気になるから肉は避ける」といった誤った知識を実践している人がいる。食べていいものはしっかり食べて、避けるべき食事は避けることが健康・長寿の秘訣。今回は健康・長寿に加え、美肌にもつながる正しい食事術について、『医者が教える食事術2 実践バイブル』の中から紹介する。

「チョコレートやナッツはニキビの原因」は嘘
顔が脂っぽくなるのは炭水化物の摂りすぎが原因

 感覚や思い込みに頼っていると、間違った食事を続けてしまったり、「食の都市伝説」を信じ込んでしまいます。その例の1つが、「チョコレートやナッツを食べるとニキビが出る」です。

「脂(あぶら)っこい食事を摂れば体に脂肪がつく」というのは、あまりにも単純な考えです。
『医者が教える食事術2 実践バイブル』では繰り返し説明していますが、体に脂肪がつくのは糖質が原因です。

 本連載でも述べてきましたが、これは生化学をしっかり学べば、理解できることなのですが、感覚だけに頼っていると、「脂=太る」という思い込みから抜け出せません。

 ご飯もパンもパスタも食事として体に入ると、最終的にはすべてブドウ糖に分解されます。そのとき、血中のブドウ糖が増えすぎて血糖値が上がると、インスリンが分泌されブドウ糖をグリコーゲンに変えて肝臓や筋肉の細胞に貯蔵します。それでも余ったブドウ糖は、今度は中性脂肪に形を変えて脂肪細胞に貯えられます。これが肥満の正体です。

 前述のチョコレートやナッツは脂質が多いので、ニキビの原因となると考えている人もいます。食べ物の脂質がそのまま顔の表面に出てきてしまうと思っているのかもしれません。

 たしかに、ニキビの原因は、皮膚に中性脂肪が多いためにアクネ菌が増殖することにあります。しかし、その中性脂肪をつくり出すのはご飯やパンなどの糖質なのです。脂っぽいものを食べたからニキビができるのではありません。