ちまたには食に関して、特に嘘情報が蔓延している。そして、私たちは怪しい情報に導かれ、よかれと思ってかえって不健康になっている悲劇が発生している。今回は『医者が教える食事術2 実践バイブル』より、その要因としての、「資本主義社会の企業倫理」を指摘する。そして、本書で繰り返し訴えている、食や健康にまつわる嘘情報にダマされないために必要な視点、「生化学を軸に判断する」を紹介する。

コラーゲンの美肌効果は嘘
ウコンで肝臓悪化の事例も

 今、人気を博しているサプリメントにコラーゲンがあります。理由は後述しますが、あれを口から摂取することで、「肌がプルプルに若返る」というのは感覚です。信じて買ったあなたはダマされているのです。

 ウコンも同様です。「肝臓に良さそうだから」と酒席の前後に飲んでいる人もいることでしょう。ところが、ウコンを摂ったことで肝臓を悪くした事例が報告されているのですからシャレになりません。(*1)

 その他、似たような食と健康に関する嘘の事例と対策術は『医者が教える食事術2 実践バイブル』でたくさん紹介しておりますが、食事と健康に関する怪しい情報は、以前からいろいろ流されてきました。誰が言い出したのかわからない「都市伝説」のようなものも多々ありました。

「○○にはがん予防効果がある」
「××を食べるだけでやせる」
「△△はスーパーフードだ」

 こうした情報によって○○や××が大売れし、スーパーの棚から消えるということも起きました。それに関わっている人は大儲けできたことでしょう。

 実際には、がんの予防もやせることもできなくても、「できない」という証明は難しいため、そうした怪しい情報は正されることなく放置されます。

 一方で、「ノセられてしまったかも」と気づいた消費者も、とくに健康を害するようなことがなければ、文句を言うでもなくウヤムヤになっていきます。