感性系は体験型、知性系は科学館、
理性系は動物園が最も理想的になる深い理由

 では、まずは【感性系】から見ていきましょう。
 三碧・六白・九紫のお子さんにとって「体験型のワークショップ」が適している理由は、彼らは、インスピレーションに基づく創作活動をしてこそ、将来、自分の能力を最大限に発揮できるからです。

 ナインコードを詳しく紹介した本書では、それぞれのナインコードの有名人物を上げていますが、【感性系】の人物は、作曲家や発明家、役者など、何かを生み出したり表現したりすることを生業にしている人が多くいます。

 こうした傾向からも、子どものうちから、「何かを生み出して、その生み出したことを喜びに変える」という心意気を養っていくことが非常に重要になるのです。

 九紫の子は美的感覚を伸ばすと、将来、大成するというデータも多くそろっています。
美術家が最も多いのも、九紫ですからね。ですので、九紫の子どもにいたっては、美術館などに連れて行って、美的感覚を養わせるのもよいでしょう。

 次は【知性系】です。
 一白・四緑・七赤のお子さんは、何かをつくることにワクワクする感性系とは違って、まだ知らないことを発見したり、気づいたりすることに喜びを感じるケースが多くあります。

 将来、一白はデータを扱わせた仕事をさせれば天下一品ですし、四緑は流行に敏感で、面白いことをどんどん発見して広めていくトレンドリーダーの役割を果たします。七赤も新しく発見したものをいち早く「広める」という点においてはすごい力を発揮します。

 そうして、学んだことを知識として吸収して、応用して、社会に役立つ知恵として広めていく。こうやって、理性系の人は、才覚をどんどん伸ばしていきます。
 知的で柔和な人が多い理性系ですので、「学ぶことは楽しい!」ということを、身をもって感じられるようにしてあげましょう。

 最後は【理性系】を見ていきましょう。
 二黒・五黄・八白のお子さんには、動物園や自然博物館などがいいと言いました。
 これは、理性系が子どものうちから養うべき能力で最たるものが、いわゆる「愛情」だからです。
 思いやりや慈悲の心とも言えます。感性系、知性系と比較して、おっとりゆったりしている理性系。彼らが将来、その才力を発揮するには「人への愛情」なくしては語れません。

 たとえば、二黒ならば「無償の愛情」が永遠のテーマです。
 誰かを支えることで喜びを見出し、自身の能力も開花させます。マネジメントなどが得意な人が多く、その愛情の深さゆえに、周囲からも信頼が厚いのです。

 五黄もそうです。
 五黄はもとより強いエネルギーを持っていて、何でも一人でやってしまう傾向があります。ときには、独りよがりになってしまうでしょう。
 こうなると、五黄はただの頑固者になってしまい、社会から孤立してしまいます。
 そうならないためにも、周囲の人々に常に関心を持ち、感謝の気持ちや思いやりを発信することが大切です。
 すると、五黄の人も独りよがりになることは少なくなり、周りの人も、何かあったときに手を貸してくれます。
 五黄を象徴するのはガイア(地球)。
 地球には、たくさんの動植物が住んでいるように、共存することが大切なのです。五黄の子どもには、人への「愛情」を養わせましょう。

 八白も五黄と似ています。
 象徴するのは「山」です。山は、決してその場を動きません。山にもたくさんの動植物が住んでいますよね。ここでも共存がテーマとなるからこそ、相手に対しての思いやりが非常に重要になるわけです。
 また、八白の人は、信頼できる仲間がいるときこそ、リーダーシップを発揮して輝ける気質を持っています。
 人情こそが八白の魅力です。
 人情を持っていない八白は、頑固者で、誰からも慕われくなってしまうので、やはり「愛情」の育成というものは八白にとっても欠かせないものです。

 今回は、夏休み最後に、あなたのお子さんをどこに連れていくべきかをナインコードの視点でお伝えしました。
 いかがでしたでしょうか?

 それぞれのナインコードで子どものうちから養わせるべきポイントがあります。
 ここをしっかり親御さんが理解してあげて、適した場所に連れて行ってあげることが、将来、子どもの才力を最大限に発揮させるには重要です。

 ぜひ、今回の内容を吟味して、お子さんにとっての夏休み最後の思い出を最高のものにしてあげてくださいね。

 では、まだまだ暑い夏は続きそうです。体調にはご自愛ください。