4位から10位までいずれも地方銀行

 4位から10位までの顔触れは、いずれも地方銀行となった。低金利で利ざやが縮小し、少子高齢化で顧客も減るため、地銀の経営は近年厳しくなっている。

 だが、今回のランキングで分かったように、北海道・東北地方ではまだまだ年収が高い。

 4位の七十七銀行(宮城県仙台市)は、平均年収が697万円。5位の北洋銀行(北海道札幌市)は656万円だった。

 6位の岩手銀行(岩手県盛岡市)は654万円。同行は2000年代初頭から、9位の秋田銀行(秋田県秋田市、年収は631万円)、11位の青森銀行(青森県青森市、618.7万円)と、「北東北三行」 の輪を結成。広域商談会などを開催している。

 預金勘定や事務作業など中枢機能をつかさどる基幹系システムでも連携を深めており、地元では「再編するなら、この3行」と目されている。

 7位のフィデアホールディングス (宮城県仙台市、650万円)は、山形の荘内銀行と秋田の北都銀行の経営統合によって09年10月にできた持ち株会社である。

 8位の山形銀行(山形県山形市)は636万円、10位の東邦銀行(福島県福島市)は618.9万円だった。

旧来規制業種の年収の高さが継続できるか注意

 北海道・東北地方では、電力、地銀と規制で守られてきた業種が上位を占める結果となった。

 電力会社は長らく地域独占を謳歌してきた。発電や送配電、電力販売にかかる全てのコストを積み上げて電気料金を決める「総括原価方式」が許されてきた。

 だが、現在は電力の自由化が進み、価格競争にさらされるようになっている。

 地銀を取り巻く環境も大きく変化している。キャッシュレス決済や、金融とITを融合させたフィンテックにおいて、異業種からの参入が相次いでいる。銀行の専売特許とされてきたサービス領域が狭まりつつあるのだ。

 これからも、旧来の規制業種が従業員に高い年収を払い続けることができるかどうかは、注意が必要な時代に入っている。

 年収が高い会社ランキングでは、これから他の地域も見ていく予定だ。規制業種以外の会社がどれだけ上位に食い込んでいるかは、その地域の活力を評価する判断基準の1つになるはずだ。各地を比較するうえで参考にしてほしい。

(ダイヤモンド編集部 清水理裕)