ほけんの窓口、昨年の業績絶好調でも自己評価は75点の理由

 7月30日、酷暑のさなかに国立京都国際会館(京都市)で開催された「ほけんの窓口キックオフミーティング2019」。今年度のテーマとして、ほけんの窓口グループの窪田泰彦会長兼社長が宣言したのは、「全てのお客さまから『ありがとう』と言っていただける会社の実現」だった。

ほけんの窓口キックオフ7月30日、京都で開催された「ほけんの窓口キックオフミーティング2019」 Photo by Akio Fujita

 “第2の創業”を掲げ、「会社を根っこからつくり替える」と、窪田社長が千葉市の幕張メッセで宣言してから早くも6年が経過した。

 「金融機関として正しい業務ができるように、全社員を挙げて取り組んできた。『顧客本位の業務運営(FD)』について一定の成果を上げるに至った」

 業績よりもまず、2018年をそう振り返ってみせた。だが、間髪を入れず、「圧倒的に支持・信頼される会社を実現する」と、さらなる高みを目指すと宣言したわけだ。

 窓口はこの間、さまざまな改革に着手してきた。教育研修やライフデザインシステムの導入による比較推奨販売の見直しに加え、保険証券の到着後に保障内容や請求手続きを再度確認する「3+①」活動、そして年に1度の契約内容を確認する「安心の輪定期便」の導入――。

 とりわけ、複数の保険会社の契約をまとめて案内する安心の輪定期便は、一保険代理店が行うサービスの範疇を超えている。だが、複数の証券をひとまとめにした方が、顧客利便性が高くなるのは言うまでもない。実現には保険各社の協力が不可欠だが、それを実行できるだけの力が窓口にはあるということだ。