ダイヤモンド保険ラボ ニュース解説Q&A #1
 
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Q. 郵便局とかんぽ生命保険における不適切な販売が盛んに報道されていますが、そもそも何が問題になっているのでしょうか。

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A.  日本郵政グループは、かんぽ商品の販売において不適切だったと疑われる事例が、少なくとも18.3万件に上ると7月末に発表しています。不適切な事例を6つの類型に分けて整理しており、中でもボリュームが大きく、問題とされているのが「保険料の二重払い(7万件)」と「無保険(4.6万件)」です。

イチから分かるかんぽ問題 日本郵政グループはかんぽ生命保険の保有全契約3000万件について、不適切な事例がなかったか顧客に調査する方針 Photo by Masaki Nakamura
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Q. それぞれについて詳しく教えてください。

答え 男性のイラスト

A. ここで言う二重払いとは、顧客が新しい保険商品に乗り換える際に、半年間など一定期間は旧契約を解約せずに、新契約分と合わせて保険料を支払うことです。

 なぜそのようなことをわざわざ顧客にさせるのかというと、そうすると保険を販売した郵便局員の営業成績が上がるからです。

 郵便局を統括する日本郵便とかんぽ生命は、同種の保険商品に乗り換えた場合でも、新契約と旧契約の解約が6ヵ月以上離れているときは、乗り換えではなく、純粋な「新規」の獲得とみなす評価制度を採用しています。