欧州では小中高での
解剖実習は禁止!

 欧州諸国では、大学以下の学校で動物の解剖が法律で禁止されているが、日本の教育現場では、今でも多くの小中高校でカエルや魚などの解剖実習が行われていると和崎氏は指摘する。

「学校の解剖実習は、動物の命を実験材料としてモノ扱いさせるため、子どもたちがふざけて弱いものは殺してもいいんだと思うようになるなど、動物に対する感覚を狂わせる危険性があり、倫理観の欠如につながりかねません。ソフトウェアを使った代替法で学んだ生徒と、実際に生きた動物を解剖した生徒の成績を比べると、前者の生徒たちのほうが良かったという論文があります。代替法だと、何度も繰り返し実験できるので、学習効果が高いのです」

 和崎氏によれば、大学の医学部、獣医学部においても、たとえば、すでに英国に8つある獣医学校すべてで生きた動物を犠牲にするカリキュラムがなく、米国とカナダにある医学校100%(211校中211校)には生きた動物を用いるカリキュラムがないという。

 動物実験をすることに何の疑問を持っていない日本とは、大違いなのだ。

 先述したように動物実験が行われる分野は幅広い。すべての分野で代替法があるわけではないが、特に化粧品開発に限っては、培養細胞、人工皮膚モデルなどを用いた代替法が確立しているものも多く、世界的に動物実験禁止に向かっている。