日航の職員は私の困った様子を察知して、最新情報を教えてくれた。「全日空(ANA)の10時半の上海行き969便は10時55分に変更になったようで、まだ少し席が確保できるようです」と。私は即座に航空会社と便を変更することに決めた。日航の職員はすぐにチケットを手配してくれた。

 私たち一行は、JRなどの公共交通が止まっている事情を考えて、車で羽田空港まで移動することにした。普段は40分~1時間で到着するはずの道のりだったが、その日は2時間20分もかかった。そのうち高速道路では、わずか1キロの移動に1時間強かかった区間もあった。台風で公共交通がマヒしたので、みんな車を使ってきたこともあり、空港の駐車場についてからも、空いている駐車場所を見つけるのに10分以上かかった。

 汗びっしょりになって、全日空のカウンターで搭乗手続きをしようとしたとき、手続きの時間がすでに過ぎていてできなかった。幸い、日航側が事前に全日空の受付に伝えてくれていたため、状況を説明すると特別に許可してくれた。

台風の中でも最善を
尽くしてくれた全日空と日航

 しかし、その全日空969便も実際に飛び立ったのは、予定時間より3時間も遅れた13時50分頃だった。16時30分頃、上海虹橋空港にようやく到着した。出迎えに来てくれた全日空の関係者からの情報によると、私たちがもともと予約していたJAL81便は、ちょうど羽田空港で搭乗手続きを終了した時間帯だという。私たち全員は、全日空便に切り替えてよかったと思うと同時に、全日空便を勧めてくれた日航関係者にも感謝したいと強く思った。

 上海に確実に到着したことを確認した会議主催側が直ちに新しい便を手配してくれたお陰で、私たちは深夜10時に西安のホテルにチェックインすることができた。へとへとに疲れた私たちが西安に到着したのを見て、会議事務局職員らは全員ほっと胸をなでおろした。

 14時間もかかった長時間の旅となってしまったが、台風の影響を強く受けて出発時間を大幅に遅らせても、便をキャンセルせずに飛んでくれた全日空と日航に対する信頼も一層強まった。