「とても疲れている」と答えた子どもは「全く疲れていない」子どもに比べ、平日の平均睡眠時間が1時間も短かった。

 疲れが強いほど、「注意制御力」が低く、注意制御力が高いほど授業の理解度が高いことも分かった。

 注意制御力とは、2つ以上のことに同時に注意を向けたり、多くのものから1つの目的物をすばやく見つけたりする力のことで、大人になって最も大切な能力だ。

 就寝時刻を遅くする要因として、スマホ、テレビや動画、SNS、夜のコンビニの4つを選んで調べたところ、これらの利用時間が長く、利用頻度が多いほど、睡眠時間が短いことも分かった。

 たとえばスマホを「5時間以上」利用する子どもは、「全く使わない」子どもより睡眠時間が1時間半も短かった。

 また、家族と一緒に夕食を食べたり、よくほめられたりする子どもほど、睡眠時間が長かった。

「夜9時以降は“既読スルー”」
「すいみんのオキテ」作り

 区はこうした結果を分かりやすく解説した「淀川すいみん白書」を発行・配布するとともに、動画「すいみんドクターKのすいみん講座」をつくってYouTubeで公開した。保護者らを対象にした結果報告会も開いた。

 同時に、睡眠習慣を改めるのに役立つ「小道具」をいくつも作成した。

 たとえばこうだ。

▽年代別の「すいみんのオキテ」を記したちらし。

「オキテ」には、「小学2年生は夜9時までに寝る」「中学1・2年生はゲーム機・携帯電話・スマホに夜10時以降はさわらない」といったものがある。

▽家庭や学校で「すいみんルール」を定める際のひな型。

 たとえば小学生は「夜9時以降は保護者がスマホを預かる」というルールを家庭でつくる。

 中学生なら「夜9以降はLINEも既読スルーで(返信しない)」と生徒会で決めるといった例を挙げている。

 市内の小中学校はこれらを使って睡眠習慣づくりを進めるわけだ。