今、社長の人も、これから社長を目指す人も、さらにレベルアップ、スキルアップするためには、何をどうすればいいのでしょうか? 人気コンサルタント小宮一慶氏の最新刊『社長の成功習慣』(ダイヤモンド社、9月5日発売)は、経営者になる人にぜひ身につけてほしい50の行動習慣について解説した社長のための教科書です。本連載では、同書から抜粋して、経営者としていっそう成長するためのポイントについてお伝えしていきます。

部下からアイデアや意見を求めるときは、<br />自分なりの仮説を持ったうえで<br />衆知を集めるようにするPhoto: Adobe Stock

「独裁すれども、独断せず」

  近鉄電車の中興の祖といわれる佐伯勇さんは、「独裁すれども独断せず」という格言を残しました。

 これは「決断するまではいろいろな人の意見を聞きなさい、ただし最後は自分で決めなさい、そして決めたらそれを徹底してやらせなさい」という意味です。

 典型的な「ダメな経営者」は、この格言の逆を行くことが多いように思います。

 まず、人の意見を聞きません。そして正しい意思決定もできません。

 適当な意思決定をして、それを部下にやらせきることもできないのです。