大企業で身に付いた「悪い癖」が
転職活動の支障となる
相次ぐ大企業の早期退職募集で今後、これまでならあまり転職を考えなかったような中高年人材も転職市場に出てくることが予想されます。しかし、世の中でよく知られた大企業で働いていた人だからといって、転職市場で高く評価されるとは限りません。
むしろ大企業出身者には大企業で働いていたが故に「悪い癖」が付いてしまい、転職活動の支障になるケースが散見されます。
圧倒的なバイイングパワーや市場支配力がある大企業は、取引において優位な立場に立つことが多いもの。そのため、非常に仕事をやりやすい半面、上下の関係でしか相手が見えなくなり、フラットな関係を築けなくなる人がいるのです。
分かりやすくいえば、「業者」と「お客さま」の関係しかないということ。実際の会話の中でも「あの業者は…」「この下請けは…」といった、相手を下に見るような表現が出てきたりします。一見、物腰の柔らかい印象を与える人物であっても、ふとした拍子にこうした言い方が見え隠れすることもあるのです。
しかし、外部から転職してきた人が、いきなり上下関係で社内外を動かそうとしても無理でしょう。当然、採用する企業側からは敬遠されることになるわけです。