「脈拍数」が高いと
突然死のリスクがアップする

 血圧を測るとき、「脈拍数」も計測されますが、みなさんこの数字に注目したことってありますか?

 脈拍数とは1分間に何回脈を打つかという値です。

 実は、「安静時の脈拍数」が寿命と大きく関係していることが最近わかってきています。

 とくに起床時、安静時の脈拍数が高い人は突然死のリスクが高いというのです。

 東北大学の研究グループが2004年、岩手県大迫町(現在は花巻市)で行った調査によれば、血圧が正常であっても心拍数が1分間に70回以上の人は、そうでない人に比べて、心臓病による死亡リスクが約2倍になるというのです。

 脈が寿命と関係するなんて、ちょっとビックリしてしまいますね。とくに起床時、安静時の脈拍が70以上という人は気をつけたほうがいいです。

脈拍数の目安(安静時)

 脈拍は交感神経が優位になると上がり、副交感神経が働くと下がります。

 運動をしたり緊張をしたりすると、誰でも脈は速くなりますが、脈が上がるということはそれだけ心臓に負担をかけていることになります。

 起床時、安静時まで脈が高いということは、心臓や血管にずっと負担をかけ続けていることなのです。

 その結果、動脈硬化が引き起こされ、脳卒中などの血管事故につながりかねません。ということは、脈拍をなるべく上げない生活をすることが肝心ということです。

 脈拍の正常値は年齢によって異なりますが、だいたい1分間に60~80回の人が多いです。定期的に運動をしている人はもっと低い場合もあります。私も安静時は50台です。

 脈はストレス、過度の飲酒、喫煙、疲労、肥満、糖尿病などがあると上がりやすくなります。

 要は「末梢血管を開いて血圧を下げる生活」を実践することによって、自律神経のバランスを整えることができれば脈拍も落ち着いていく可能性が高いということです。

 なお、脈が速いからといって必ずしも血圧が高いとは限りません。一般的には血圧が高いときには脈が遅く、逆に血圧が低いときには脈が速くなるように、血管の圧センサーが働いて心臓の拍動数をコントロールするシステムが働いています。ところが、ストレスホルモンなどの影響によって交感神経の緊張が高まっていると高血圧とともに脈拍数が増加する状態となり、このようなケースでは突然死のリスクはより高まるという報告があります。

 毎朝血圧を測るときにはぜひ「脈拍」にも注意してみてください。