OODAループはアメリカ軍で世界の兵法や戦略理論を研究した成果をもとに開発され、シリコンバレーの起業家を中心に、アメリカのビジネスエリートに活用されるようになった思考法です。変化の激しい時代に速く的確に行動するために必要な知的技術と言えます。OODAループ第一人者の戦略コンサルタントが、日本人のためにわかりやすく、実践しやすいマニュアルとして解説したのが、『OODAループ思考[入門] 日本人のための世界最速思考マニュアル』です。本書のウェブ版である本連載ではポイントだけを、よりコンパクトに紹介します。

三日坊主になりがちな人に効く「ある質問」Photo: Adobe Stock

三日坊主は「それで、どうする」が曖昧なせいだった

今年こそはやり切ると心に決めたはずの、英語の勉強やダイエット。それなのにあっけなく挫折してしまうのはなぜなのでしょうか。

英語が使えないとこの先厳しいのはわかっているし、健康のためには適度な運動と体型管理が必要なことも頭では理解している。それでも勉強や運動が続けられないのは、「それで、どうする」が曖昧なせいです。

勉強やダイエットはあくまで手段で、本来の目標は英語を使って何をするのか、健康で引き締まった身体でどんな毎日を送るのかといったものであるはず。やり遂げた先の未来がしっかり見えていれば、時間がなくても意志が弱くても、続けられます。

「それで、どうする」を別の言葉で表現するとビジョンということになります。例えば5年後にはシリコンバレーで働きたいというビジョンがあるなら、英語の勉強程度でつまずいている暇などないはずです。

必ずしもキラキラしている必要はありません。歳を重ねても若々しい見た目をキープして、同性にも異性にもモテていたいなんていうのもいいでしょう。人を惹きつける力は、誰でも、いくつになってもほしいものです。