一番お買い得だった「時期」と
値上がりしやすい「立地」は?

 さて、マンションが一番お買い得だった時期はいつだろうか。価格が比較的高かった2007~08年に分譲された新築マンションは、2019年時点で13~18%値下がりしており、この時期が一番厳しかったことになる。ただ、足もとではすでに11~12年経過しており、当時の下落幅を持って損をしたとは断言できない。その後は、アベノミクスの始まる前年の2012年に8%上昇しており、ここがお買い得の時期だったといえよう。

首都圏エリア別騰落率
出典:スタイルアクト 拡大画像表示

 また、どこが一番値上がりしやすいかを見ると、都心3区で千代田区・港区・中央区の順になる。この3区はいつ購入したとしても足もとで値上がりしている、鉄板のように堅いエリアだといえる。東京23区では葛飾区が最も低いが、それでも7.1%の値下がりに留まっており、都区部内であれば「どこでもいいから買っておけばよかった」といえる状態にある。

 都区部以外では、武蔵野市と三鷹市が最も価格が高水準で、ほぼ下がっていない。神奈川県では、みなとみらいを含む横浜市西区が1位で15.6%上昇、武蔵小杉駅を含む川崎市中原区が2位で7.7%上昇になる。

 埼玉県では、さいたま市大宮区と浦和区だけが値上がりしている。千葉県では、成田市が1位でほぼ値下がりしていない。成田空港を囲む経済圏の大きさが、この結果を生んでいる。単価は高くないし、都心へのアクセスというよりも、成田近辺に住む人の需要に対して供給量が少ないことの現れだろう。

 近畿圏では、最もよいのは京都市の中心部で、1位が中京区の+26.9%、2位が下京区の+13.6%、3位が東山区の+4.5%となった。東京だけに限らず、いい立地であれば全国から買いが入るため、新築の広告は全国紙の新聞を使うケースが多いほどである。京都市左京区、京都市中京区、京都市右京区も値上がりしている。