「とにかく合格したい!」「成績を上げたい!」と目標を持って勉強に励んでいても、こんな悩みにぶつかるでしょう。「続かない!」。どんなにいいやり方を手に入れたとしても、続かなければ意味がありません。勉強とは「すべり台」です。勉強ができる人は階段をささっと駆け上がって、一気にすべるイメージを持っています。それが「学びの自動化」です。すべり台に「すべって楽しむおもしろさ」と「勝手に進むラクラク」があるように、勉強も始めたら止まらなくなるのです。
『偏差値95の勉強法 頭のいい人が知っている「学びを自動化する技術」』には、「没頭力(自らのめり込む)」「論理力(文脈で考えられる)」「記憶力(つながりで覚えられる)」が同時に手に入る勉強法を収録。さらに「没頭力」を発揮することで、「最短で結果が出る」「1日が27時間になる」「努力を努力と思わなくなる」のです。勉強にハマる要素は、たくさんあります。学びの楽しさを実感し、目標を達成できる勉強法を手に入れてください。
狭い空間は、広い空間に比べて勉強効率がいい
勉強に没頭するようになるトリガーの一つとして、「空間」を利用する方法があります。その名は、「秘密基地法」です。
誰にも邪魔されない空間をつくって、勉強に集中するのです。
秘密基地――この言葉を聞いただけで、ワクワクする人は多いのではないでしょうか。
とくに男性にとっては、子どもの頃からの憧れです。もちろん私も、その一人です。
高校時代には、「誰も入ってこない自分だけのスペースをつくろう!」と、自分の部屋の一角に布を張って仕切り、机と椅子だけを置いた狭い空間をつくっていました。これこそ秘密基地です。この空間で勉強するようになってから、集中力がグッとアップしました。
そもそも狭い空間は、広い空間に比べて勉強効率がいいと言われています。たとえば、図書館などの区切られた自習スペースで勉強していると、いつにも増して集中できたという経験はないでしょうか。それと同じように、狭い空間では、よけいなものが視界に入らないので集中して勉強することができ、成果を得られるのです。
自分の部屋を区切って使えればそれに越したことはありませんが、すべての人が自分の部屋を持っているわけではありません。
リビングの一角を仕切ってもいいですし、誰も使っていない時間帯のお風呂場や、長時間でなければトイレでもかまいません。また、家のなかに限らず、ネットカフェや会議室、自習室など、ある程度仕切られた空間であれば、そこも勉強スペースになります。
狭い空間であること、仕切られていること。まず、これがポイントです。
一般に、他人に近づかれたくないパーソナルスペース(排他域)は、自分に対して50cm四方以内と言われています。そこに人が入ってこなければ、集中できます。机と椅子が置けるギリギリくらいのスペースと考えると、イメージしやすいかもしれません。
狭くても暗くなりすぎないよう、勉強しやすい明るさを確保しましょう。