「秘密基地」は、
「そこに入れば勉強がはかどる」スイッチになる

 次のポイントは、「誘惑をなくす」ことです。

 この空間は、簡単に言えば、「勉強専用のスペース」。勉強に集中するためには、勉強に関係のないものは持ち込まないことです。電子機器類も持ち込まないこと。目につくと、ついそこに意識がいってしまいます。

 たとえば、勉強しているときについ漫画を読んでしまうことがありますが、それは同じ空間にあるからです。まったく読まないのは禁欲的になりすぎてしまうので、部屋のなかには置かず、読みたくなったらリビングなど別の場所に移動することをおすすめします。

 よけいなものを置かないのは、机の上も同じです。

 机は、多くの人が壁側につけて置いていると思いますが、そうするとそこにものを立てかけられるため、つい今勉強している教科以外の参考書なども置いてしまいがちです。それも集中を妨げる要因になってしまうのです。机の上は、基本的に何もないまっさらな状態をキープすることです。よく本棚付きの学習机がありますが、私はネジを外して本棚を取ってしまい、教科書は教科ごとに段ボールに入れ、終わったらそこに戻すようにしていました。

 また、机が壁側にあると、自分の後ろ側にスペースができ、背後が気になってしまいます。壁を背にしたほうがより集中できます。

 このような「秘密基地」は、「そこに入れば勉強がはかどる」という、一つのスイッチにもなります。

 どうしても集中できないとき、休憩をするのも悪くはありませんが、「ここがダメならそこ、そこがダメならあそこ」というように、場所を変えることで新たなスイッチを入れていくほうが断然結果につながります。

 勉強できる環境とスイッチをいくつも持っている人ほど、どんどん勉強そのものに没頭していけるようになります。

【自宅での勉強がはかどる】一人勉強も安心。超集中スペースをつくる「秘密基地法」