“コロナ不況”で外食や小売りに大打撃今こそ必要な戦略とは?有本 均(ありもと・ひとし)
1956年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部入学後、大学1年からマクドナルドでアルバイトを始め、1979年、日本マクドナルド株式会社に入社。店長、スーパーバイザー、統括マネージャーを歴任後、マクドナルドの教育責任者である「ハンバーガー大学」の学長に就任。2003年、株式会社ファーストリテイリングの柳井正代表取締役会長兼社長に招かれ、ユニクロの教育責任者である「ユニクロ大学」部長に就任。その後、株式会社バーガーキング・ジャパン代表取締役など、外食・サービス業の代表、役員を歴任する。2012年、株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパンを設立。日本マクドナルド、ユニクロ等を経験して得た「人財育成のノウハウ」を活かし、世界中のサービス業の発展を目指す。

「サービス業界は仕事がきつい割には給料が低い」と言う人がいるのはたしかです。本来は給料で報いたいところでしょうが、それだけの余裕がないのが実情でしょう。

 給料以外の魅力をわかってもらう努力なくしては、人手不足も解消できません。“コロナ不況”からの回復期に働く人に戻ってきてもらうにも、その魅力を伝える必要があります。同時に、人財育成の仕組み作りも必要です。

 “コロナ不況”で、企業は改めて存在価値を問われているといえるでしょう。来るべき回復期に勝ち残るためにも、人財は重要であり、人こそが差別化し、生き残るために必要であると強調しておきます。

(有本均・ホスピタリティ&グローイング・ジャパン社長)