パワートレーンは従来同様にガソリン/ハイブリッドを設定。ガソリンは1.3リットル(98ps/118Nm)+改良型CVT。WLTCモード燃費は19.6~20.4km/リットル(FF)。ハイブリッドは1モーター式から2モーター式に変更された。e:HEVと呼ぶ新ユニットは1.5リットルエンジン(98ps/127Nm)+2モーター(109ps/253Nm)の組み合わせ。インサイトやクラリティPHV用をベースにコンパクト化が図られた。日常のほとんどをモーターで走行し、エンジンは発電とモーターの効率が落ちる高速走行時に使用するシステムである。WLTCモード燃費は27.2~29.4km/リットル(FF)。

e:HEVを名乗るハイブリッド機構e:HEVを名乗るハイブリッド機構は1.5リットルエンジン(98ps/127Nm)と2モーター(109ps/253Nm)の組み合わせ 日常ユースはモーターで走行 エンジンは主に発電と高速時に使用 WLTCモードは27.2~29.4km/リットル(FF) 拡大画像表示

 プラットフォームは従来の改良型だが、変更個所は多岐にわたる。エンジニアは「今回はプラットフォームの高い潜在能力をフルに引き出すことに注力した。刷新よりも熟成の道を選んだ」と語る。ボディはサスペンション支持部を中心に補強、加えてアルミ製リアダンパーマウント、低フリクションサスペンション、VGR(バリアブルギアレシオシステム)を導入、上級セダンへの採用を見据えて新開発したボディスタビライジングシートと相まって、優しい乗り味としっかりとした操縦安定性を高レベルでバランスした。操縦フィールは初期応答性のいいスポーティな設定ではなく、クルマの動きに連続性のあるトータルバランス重視の味付けになっている。