その1:アルゴ

 算数オリンピック委員会や、数学オリンピック優勝者のピーター・フランクルらが共同で開発した、相手のカードの数字を推理するゲーム。0~11の数字が書かれた黒と白のカード各12枚、合計24枚のカードを使います。各プレイヤーは、自分から見て左から数字の小さい順に並べるなどのルールに従って手持ちのカードをふせて置き、相手の数字をすべて当てたプレイヤーが勝ちです。推理力、論理力が鍛えられます。

その2:ナンジャモンジャ

 ロシア生まれのユーモラスな謎の生物「ナンジャモンジャ」の12種類のカードをめくり、1匹ずつに思いついた名前をつけていき、同じものが出たらより早くその名前を思い出してコールすることを競うゲーム。ルールはシンプルで、記憶力がものをいいます。笑ってしまうようなおかしな名前をつけたり、複雑な名前を思い出せなかったりと、小さい子から大人まで幅広い世代で盛りあがれます。

その3:ジェンガ

 直方体のブロックタワーの中から、プレイヤーが順番にひとつずつブロックを片手で抜き、抜き取ったブロックをいちばん上に載せていき、タワーを倒してしまった人が負けというゲーム。このゲームもルールがきわめてシンプルで簡単に楽しめるので、小さな子も含めて一緒に遊ぶのにぴったりです。

その4:ブロックス(Blokus)

 フランス生まれの陣取りゲームで、パリ・トイグランプリ、カンヌ国際トイフェスタ、日本グッド・トイなど数多くの賞を獲得しています。青・黄・赤・緑に分かれたプレイヤーが、それぞれの持ち駒をボードに1つずつ置いていきます。自分のピース同士が角で接する場所にのみピースを置ける(辺で接する場所には置けない)というルールです。勝敗はピースを置いたマスの数で決まります。

その5:どこでもドラえもん 日本旅行ゲーム5

 ドラえもんの地図すごろくゲーム。各地の地名や位置、移動手段、名産品など、地理の要素はもちろん、お金の計算も入っており、子どもが興味をもって自然に知識を身につけられます。世界旅行、宇宙旅行のゲームもついていて、盛りだくさんのボードゲームです。

その6:モノポリー

 土地や鉄道を買収し、家やホテルを建設して資産を増やしていくボードゲーム。80年以上の歴史があり、世界選手権も開催されるほど、世界中で愛されている人気の高いゲームです。モノポリーは英語で「独占」という意味で、他のプレイヤーを全員破産させた人が勝ち。親が子ども相手に真剣に交渉するなど、家族で楽しみながら子どもの交渉力や判断力、計画性などを育むことができます。

その7:カタン

 これも世界的に大ヒットした、ドイツ生まれの陣取りゲーム。ブロックス同様、数々の賞を受賞しています。無人島を舞台に、家を建て、資源を獲得し、獲得した資源で陣地を増やしていきます。マップが2兆通りにも変えられるのが特徴で、毎回変化に富んだゲームが楽しめます。資源をプレイヤー同士で交換するため、お互いにとって利益になる関係にどうもちこむか、交渉力がカギになります。

(本原稿は、『子育てベスト100──「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』からの抜粋です)

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加藤紀子(かとう・のりこ)
1973年京都市生まれ。1996年東京大学経済学部卒業。国際電信電話(現KDDI)に入社。その後、渡米。帰国後は中学受験、子どものメンタル、子どもの英語教育、海外大学進学、国際バカロレア等、教育分野を中心に「プレジデントFamily」「ReseMom」「NewsPicks」「ダイヤモンド・オンライン」などさまざまなメディアで旺盛な取材、執筆を続けている。一男一女の母。