推計結果は以下のようになる。

  この結果から分かることは、前日の感染者数にかかる係数が1.2となり、感染者は指数関数により爆発的に増大するということ。それと同時に、全人口に占める感染者数の比率が高くなるにつれてこの係数が低下していくことも分かる。感染の爆発とともに抗体を持った人口も増加し、感染爆発は自然と収まるのである。ただし、前述のようにその結果は悲惨なものだ。感染者数の推計値を次の図3に点線で示している。

 次に、退院者数の推計を行う。グラフで見て取れるタイムラグの関係から、退院者数は感染者数の20日前の値で推計することにする。感染者の一定割合が自然治癒するが、それにかかる時間を20日とした。
退院者数=a+b×20日前の感染者数
を推計すると、結果は以下のようになる。

 この結果から、20日前の感染者数にかかる係数が0.89となり、9割の感染者は無事退院できることが分かる。これは図2で見た、感染者に占める初期の重症者+死亡者の比率、6%から推測される94%の人が助かるという数字より低いが、感染者の約9割の人は無事であるということだろう。

 感染者数が一定となれば退院者数は増加するので、入院患者数は一定数に収まることが分かる。すなわち、新型コロナウイルス感染症の対応には、感染者数を抑えて入院患者数を一定にコントロールすると同時に、対応できる患者数の上限を引き上げることが必要である。