「症状がなければ健康」といえる?
ザ・ドリフターズの志村けんさんが新型コロナウイルスに感染し、肺炎で亡くなったことは全国の人々に衝撃を与えました。志村さんは「基本的に通院するような持病もなく体調は良かった」そうです(日刊スポーツ 3月30日)。
しかし、「症状がない」「通院していない」「薬を飲んでいない」といっても、必ずしも「健康」であるといえるわけではありません。症状がなくても持病があることは十分に考えられます。持病を治療していないと免疫力などが下がり、ウイルスに感染しやすくなる場合もあります。
前述した喫煙だけでなく、日々の様々な生活習慣によっても、健康状態は大きく変わってきます。自宅待機や在宅勤務が続いて運動不足になれば、体重が増加したり、血圧が高くなったりする傾向があります。インスタント食品などを食べる機会も多くなるかもしれません。野菜をなるべく摂取する、バランスのいい食事に努める、減塩の食事に努める、家でやれるストレッチや筋力トレーニングなどの運動を毎日行う、ストレスをためないなど、日頃の身体のメンテナンスが重要です。
新型コロナウイルスに打ち勝つには、持病の把握とその治療、そして禁煙をはじめとする生活習慣の見直しが大切だといえるでしょう。通院していなくても、「自分は重症化リスクが高くない」と過信しないように気をつけてください。
(本記事はOpenDoctors[オープンドクターズ]からの提供記事です)