意外に重要なのが「ライティング」だ。光の加減によって顔が暗く見えると、どうしても面接官の印象が悪くなる。「評価は見た目で9割決まる」ともいわれており、この要素を軽視してはいけない。

 ただ、ライティングといってもおおげさな機材を用意する必要はない。「大きな窓から自然光が上斜め45度で入る場所」で面接を行うことを長内氏は勧める。もしそうした条件が整わなければ、デスクライト(なければスマホのライト)を斜め上45度から当てる方法もある。きちんとライティングができていれば、目の中に光源が入って、アニメの登場人物のようなキラキラな目になり際立つのだという。

「目線」も面接では重要になる。通常の面接であれば、話している相手の顔を見ればいいが、WEB面接ではパソコンやスマホの画面に映っている相手の顔を見がち。しかしそれでは相手と目線が合わない。目線を合わせるにはパソコンやスマホの内蔵カメラのレンズを見る必要がある。これが以外と難しい。そこで長内氏は次のようなテクニックを紹介する。

「WEBカメラの横に、ニコちゃんマークのようなものを描いたシールを貼って、その目を見て話すようにするといい。超アナログだが、実際に相手の目を見るような感覚になるのでおすすめだ」(長内氏)

元総合商社社員の長内氏が
就活生に投げかけるメッセージ

 長内氏は大学を卒業して総合商社に入社したが、在職中から表計算ソフトの使い方に特化した動画サイトの運営を始め、その後「教育系YouTuber」として独立した。現在運営している「トップ就活チャンネル」は、「理想のファーストキャリアを見つけよう!」をコンセプトに、学生に向けたキャリア/スキル教育のコンテンツを配信している。

 新型コロナウイルスによる外出自粛は、就活生はもちろん、大学1、2年生にも大きな影を落としている。しかしこんなときだからこそ、長内氏はこうアドバイスする。

「まず何よりもチャレンジの数を増やすこと。外出せず家でできることもたくさんある。どんな環境下でも挑戦できる人はいて、そういう人は新しいことに飛び込んでいる。一緒に走れるすてきな仲間を見つけてほしい。就職活動が本格化する前の1、2年生には、学びも遊びも味わい尽くしてほしい」

「私たちも、大学1、2年生から自分のキャリアに対して意識を高く持って過ごしていたわけではない。ただ、こんな厳しい時代になっている今だからこそ、われわれのような大人が伝えられることがある。トップ就活チャンネルの動画が、学生の皆さんのファーストキャリア形成の助けになればと思っている」

【関連リンク】
トップ就活チャンネル