子どもにとって「ダメ」よりも効果的な言葉とは

「ダメだ」という言葉は可能性を消してしまう言葉です。白か黒か、はっきり明確に線を引いてしまう言葉だからです。もちろん、世の中には、「ダメ」なことはありますから、それに対して、「ダメ」と表現するのは必要なことです。

 たとえば、安全に関すること。命に関わったり、大きなケガや病気につながること。それから、法律に触れること。犯罪はもちろん、「ダメ」ですね。

 しかし私たちは、あまりにも頻繁に、あまりにも簡単に、「ダメ」を使っていないでしょうか。「ダメ」なものは「ダメ」。お母さんが「ダメ」と言ったら、「ダメ」なんだ、そう子どもに思わせるためには、実はしょっちゅう「ダメ」と言わないほうが効果的です。ほんとうに「ダメ」なことにだけ、「ダメ」を使いましょう。

 さらに、「ダメな子ねえ」などとつい言っていませんか?子どもは、子どもですから、「ダメ」なことをしでかします。でも、そのコトが「ダメ」なのであって、その子が「ダメな子」じゃないです。「ダメよ」と禁止したり、「ダメね」とレッテルを貼ったりすることでは、子どもの自己肯定感は育まれません。

 ほんとうの意味で「ダメ」ではないなと感じたら、「ダメ」の代わりに「よくない」を使ってみませんか。「よくない」という言葉の背景には、「とてもよい」「よい」「悪くない」「よくない」「悪い」「とても悪い」があります。よくないことをしている子どもに、注意する必要があるときは、「よくない」と言いましょう。場面に応じて、「悪い」「とても悪い」を使ってもらってもいいです。

 本当に「ダメ」なのか、そうでないのか?そうやって使う言葉を選んでいると、親のほうも感情的に「ダメ」と叱っていたのが、理性的に判断できるようになります。

子どもがやる気になるのは減点法ではなく「加点法」

 小さい頃は、何でも、「スゴイ」「カワイイ」「上手」って言われてほめられた子どもたち。いつの頃からか、ほめられなくなってきます。何かできたときだけ、何か役に立ったときだけしか、ほめられなくなって、できないところを指摘されることのほうが多くなってきます。