私は普段から「知の回転」を強く意識し、アウトプットの練習を繰り返しているので、そのテクニックが身についているというだけ。
要するに、普段から「人前で面白く話す」ということを念頭に置いて、本を読んだりネットを見たりしてインプットしているのです。
人前で話したりSNSで発信したりするという前提がないまま、漫然と読書をしたとしても何も困りません。それはそれで1つの楽しみ方ではありますが、結果として、数日、数週間も経てば、どんな内容が書いてあったのか、ほとんど忘れてしまいます。
この繰り返しは、非常にもったいないことなのです。
反対に、アウトプットを前提にすると、インプットの質は高まり
ます。
たとえば、本を読みながら「この表現ってインパクトあるな」という一文に赤線を引いたり、「これは基本として押さえておきたい情報だな」という箇所に青線を引く。
あるいは、「これはジョークとして使えそうだな」という箇所に緑の線を引いたりして、使い道を想定しながらチェックしていくわけです。
アウトプットを前提にすると、より真剣にインプットをするようになる。これは、試験(アウトプット)を前に一夜漬けで勉強(インプット)をした経験のある人なら、誰しも同意できるはずです。
でも、よく考えてみてください。試験直前になって初めて本気を出す人は、いったい授業中は何をしていたのだという話になりませんか?
普段の授業でしっかりアウトプットを意識したインプットができていれば、試験前になってからそれほど慌てる必要はないはず。
ですから、普段からアウトプットを前提にすることが有効なのです。