ビジネスパーソンの勉強は、インプットするだけで終わらせてはいけない。では具体的に「学びを活かす」には、どうすればいいのだろうか?たとえば、ビジネス書を読むときのコツとは?
『入社1年目の教科書』著者の岩瀬大輔さんが、不安いっぱいの新入社員にアドバイスする。
本記事では、ライフネット生命社長の岩瀬大輔さんの新刊『入社1年目の教科書 ワークブック』から、内容の一部を再編集し特別公開する。(まとめ/編集部)
※本文写真の新入社員Aさんはイメージです。
インプットするだけで終わらせてはいけない
新入社員Aさん(以下Aさん) 今のうちに、仕事に関することを勉強しておきたいなと思っていますが、何を勉強すればいいのか、さっぱりわかりません。おすすめのビジネス書はありますか?
岩瀬大輔さん(以下岩瀬さん) ひとまず『入社1年目の教科書』を読むのはどうでしょう(笑)。 それは冗談として、どんなビジネス書を読むにしても、ひとつだけ意識してほしいことがあります。
Aさん それは何でしょうか?マーカーを引きながら読むとか?
岩瀬さん マーカーを引きながらもいいと思います。そのときに意識してほしいことは、「自分の仕事(会社)だったらどうするか?」と、自分に置き換えて考えてみることです。
Aさん 「自分だったらこうする」「自分の会社だったらこうなる」と考えながらビジネス書を読むということですか。そうなると、じっくり読む必要がありそうですね。
岩瀬さん そもそも、学生と社会人とでは、勉強の目的が違うことをご存じですか?
Aさん えっ、学生と社会人とでは違うのですか?同じだと思っていました。
岩瀬さん 学生時代の勉強の目的は何でしたっけ?
Aさん うーん、何かの専門知識を得たりすることですか?
岩瀬さん そうですね。でも、社会人の勉強はそれだけは足りません。
Aさん 足らないのですか?
岩瀬さん はい。ビジネスパーソンの勉強は、インプットするだけで終わらせてはいけないのです。