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元農水省事務次官の長男殺害事件や
川崎通り魔事件から1年

「引きこもり」という言葉が世間の注目を集めた、神奈川県川崎市で発生した通り魔や東京都練馬区の農林水産省の元事務次官が長男の殺害に至った一連の事件から、1年が過ぎた。

 その後、社会は、何が変わったのだろうか。

 まず、引きこもりという状態が社会的に認知されて以降、引きこもり当事者会や家族会が大臣との意見交換などの公的な場に呼ばれることになったのは、これまでにない初めての出来事だったといえる。

 2019年11月末には、当事者団体である「ひきこもりUX会議」と「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」の代表が、総理大臣官邸で行われた「第1回就職氷河期世代支援の推進に向けた全国プラットフォーム」に出席し、安倍晋三首相の前で意見を述べた。