大きな夢を語って盛り上げつつ、本日のゴールを示す

・正解のない課題や大きな変化が予想される場合(新規事業/変革)

 正解のない課題や大きな変化が予想される場合(問題解決/改善)、このような会議では、まず大きく夢を語ることで、周りを鼓舞した形でミーティングを始めるとよいです。これから使いたい技術や、チャンスを前面に出し、はつらつと始めたいものです。

 特にOpportunity(機会)という言葉を使うとチャンスが目の前に広がっていることを示せます。Change the world(世界を変える)という大げさな言葉もよいでしょう。

 また、そういった会議では議論が大きく膨らむのが常です。カッチリとしていない議論だからこそ出てくる良いアイデアもあるはずです。まずは議題として、とりあえずの本日のゴールを示すとよいでしょう。

Thank you for coming today.
→今日はありがとうございます。

I’m very excited to have you all here.
→皆さんとご一緒できてとても嬉しいです。

Today, we want to talk about how our water purification technology can change the world.
→今日は、私たちの浄水技術が、どうやって世界を変えるかについて話したく思います(大きな夢を語る)。

Today, we’ll learn about this exciting technology.
→今日は、この素晴らしい技術の詳細を皆で勉強していきたく思います。

Thank you very much for your time today.
→今日はお越し頂きありがとうございます。

Today, we’ll discuss what to do in the kids market.
→今日は子供向けマーケットについてお話ししたく思います。

Our research has shown that mothers love our brand.
→事前の調査では、母親たちが我々のブランドを好んでいることがわかっています。

It’s a great opportunity.
→とても大きな機会です。

Today, I want to come up with some rough product ideas. So, I need all of your ideas.
→ラフな商品アイデアを出すために皆さんのアイデアが必要です(今日の面談のゴール。STEP2を最初に言うケース)。

First, let me update you all.
→まずは、こちら側からアップデートします(STEP1 現状把握に入る)。

Does anyone have anything else on their mind?
→他に何かありますか?

 グローバル・モードの会議では、最初にアジェンダと、それを成し遂げるための3つのステップを高らかに宣言することで、タスクの割り出しというゴールに向けて最初から全力疾走できるのです。 

メンバーを夢で動かすか、段取りで動かすか
児玉教仁(こだま・のりひと)
イングリッシュブートキャンプ株式会社代表
ハーバード経営大学院 ジャパン・アドバイザリー・ボードメンバー
DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー アドバイザー
静岡県出身。静岡県立清水東高等学校を卒業後、1年半アルバイトで学費を稼ぎ渡米。ウィリアム・アンド・メアリー大学を経済学・政治学のダブル専攻で卒業後は、シアトルでヘリコプターの免許を取得後帰国。1997年4月三菱商事株式会社入社。鉄鋼輸出部門に配属され様々な海外プロジェクトに携わる。2004年より、ハーバード経営大学院に留学。2006年同校よりMBA(経営学修士)を取得。三菱商事に帰任後は、米国に拠点を持つ子会社を立ち上げ代表取締役として経営。2011年同社を退社後、グローバル・リーダーの育成を担うグローバル・アストロラインズ社を立ち上げる。2012年よりイングリッシュブートキャンプを主宰。イングリッシュブートキャンプ社代表も務めるかたわら、大手総合商社各社をはじめ、全日本空輸、ダイキン等、様々な国際企業でグローバル・リーダー育成の講師としてプログラムの開発・自らも登壇している。