声がけはタイミングと感じのよさで購入につながる
以前、NHKの「マジョリティ」という番組で、百貨店を中心とした販売員の調査結果が紹介されていました(2006年/アンケート対象762名)。
その結果、お客さまの立場からすると、
「販売員から声をかけられたくない」……68%
「販売員から近寄ってもらいたくない」……68%
という数字が出ました。今はもっとこの数字が高くなっているかもしれません。
一方、百貨店側では94%がお客さまに声かけをしています。そして声をかけられたお客さまは50%が購入するという数字が出ました。
「声をかけるとお客さまがいやがるから」と声をかけないよう教育しているところがありますが、それは大きな間違い。短絡的すぎます。
お客さまは、声をかけないと(買いたいと思っているものでも)なかなか買わないけれど、タイミングよく、感じよく声をかけてもらえれば、気持ちよく購入してくれるのです。
問題は、声のかけ方が悪い、ということです。
前ページの僕の調査と併せて考えるとわかりやすいのですが、「動きなし」「表情なし」が最悪なのです。ゆっくり動きながら(歩きながら、作業しながら等)楽しく、フレンドリーに近づいてお声をかければお客さまはいやがりません。