梅雨入りし、蒸し暑さや気温の変動で「梅雨バテ」する人も多いだろう。さらに梅雨が明ければ、いよいよ夏。今年はコロナの影響によるマスク着用もあり、暑さにスタミナを奪われる人も増えそうだ。「夏バテ」といえばウナギと焼き肉。ほかにもスタミナがつくといわれるものはいくつもある。果たして本当に効果が期待できる食べ物は何か。(サイエンスライター 川口友万)
うなぎと焼き肉は
疲労回復に効くのか
中年は夏に弱くなる。あれだけ楽しみだった夏の強い日差しがつらい。暑いからとクーラーの温度を下げれば、それはそれで調子が悪い。体力がないのだ。昭和の言い方なら、スタミナがない。
スタミナという言葉、今ではすっかり使わなくなった。スタミナ定食にその名残があるぐらいか。
夏にスタミナといえば、ウナギと焼き肉。
江戸時代の中頃に平賀源内という発明家にして実業家が、知り合いのうなぎ屋のために作ったコピーが「本日土用丑の日」。日本で初めての広告コピーといわれている。
だからスタミナが切れて夏バテ気味なら、今も昔もウナギだ。