石破茂元幹事長,安倍晋三首相,自民党,解散
各マスコミの世論調査で「次期首相にふさわしい政治家」の第1位となった元幹事長の石破茂。「安倍・二階会談」実現の裏には、首相、安倍晋三の対石破の思惑も見え隠れする Photo:JIJI

 政治の流れが速い。「秋の政局」が通り相場だが、今年は「夏の政局」といっていいほど政治のキープレーヤーたちが活発に動く。結果として永田町全体が浮足立つという構図だ。

 その鍵を握る首相の安倍晋三(65)と自民党幹事長の二階俊博(81)が早々に会談したことがさまざまな臆測を呼ぶ。6月24日夜、2人が向かったのは東京・赤坂にある鯛料理の老舗「たい家」。二階が長くひいきにしている店で、二階側が場所を選定したことをうかがわせた。

 二階は自民党の党則改正を主導して、安倍の自民党の総裁3選の道を開いた立役者。しかし、中韓重視の二階に対して両国との関係では距離を置いてきた安倍との温度差は明らかで、両者は絶えず緊張状態にあった。それだけに今回の会談は安倍が会食を申し入れたことに意味があった。

 昨年は9月の内閣改造・党役員人事を巡って安倍と二階は静かに火花を散らした。続投を望む二階に対して安倍は自らの後継者と思い描く現政調会長の岸田文雄(62)を幹事長に据えることをもくろんでいたとされる。最終的に安倍は二階を外したときのリスクの大きさを考慮し、二階続投を決断したとみられている。しかし、この間に安倍・二階会談は一度もなく、決定直前に形式的な会談が短時間行われただけ。当時の両者の冷えた関係が浮かび上がった。