完全終息は見込めない、だから生活を変える

 2021年7月には1年延期となった東京オリンピック・パラリンピックが控えているが、ワクチンの開発がマストで、しかも全世界に行き渡らない限り開催は難しいといわれている。そんな不確定要素が強い中、新型コロナの終息について、いったい何をもって終息と考えたらいいのだろうか。

「患者数がゼロになることを終息というのであれば、はっきり言うと終息はしません。もしゼロにするために1つだけ可能な方法があるとしたら、それは戒厳令のようなものを出して、全員に強制的に、しかも数カ月以上にわたる極めて強力な対策をしないとゼロにはなりません。たとえ日本がそれを達成したとしても、外国から入ってくるでしょうから、コロナをゼロにするということは永遠に来ないと思います。今後を推測すると、最終的にはウイルスが変化して、感染症になるようなウイルスじゃなくて、普通に風邪が毎年流行ったりするようなものになる。何年かかるか分かりませんが、それが今回の新型コロナの終息だと思います」(本間医師)

 本間医師はできる限り自然に近いものを選択し続けることが、免疫力を高め、何より新型コロナ感染の最大の防御力になると主張した。免疫力の重要性はこれまでも言われてきたが、新型コロナウイルスがもたらした社会環境の変化が、生活を見直すよいきっかけになり、個人が免疫力を高めていけば、必要以上に感染を恐れる必要のない社会が戻ってくるのかもしれない。

ほんま・しんじろう
医師。七合診療所所長。 1969年、北海道札幌市に生まれる。札幌医科大学医学部を卒業後、札幌医科大学附属病院、道立小児センター、旭川赤十字病院などに勤務。2001年より3年間、NIH(アメリカ国立衛生研究所)にてウイルス学、ワクチン学の研究に携わる。帰国後、札幌医科大学新生児集中治療室(NICU)室長に就任。2009年、栃木県那須烏山市に移住し、現在は同市にある「七合診療所」の所長として地域医療に従事しながら、自然に沿った暮らしを実践している。家族は妻と一男一女。近著に『自然に沿った子どもの暮らし・体・心のこと大全』(大和書房)などがある。本間真二郎オフィシャルサイト https://shizenha-ishi.com/