その理由をたずねると、

「1.やはり会って話したほうが伝わりやすい、2.すでに人の移動制限がない、3.ネットスピードが遅く、コミュニケーションが煩雑に感じる、4.在宅でのビデオ通話よりも、オフィスで電話とメールのやりとりをしたほうが効率的、だから…」

 という返事だった。

 ちなみに、理由の3つ目にある「ネットスピードが遅い」の原因は、「ネット人口の膨大化によるネットスピードの鈍化、スマートTV(直接ネットにつなげるTV)の普及による使用データ量の膨大化、ドラマ等をスマホで長時間見ることによるデータの使用量増大」などのようだ。

 前出のコンペティション会社・企画(女性、30代)は、在宅勤務による「オンライン会議」だけでなく、学校の「オンライン授業」についても、下記のような問題点を指摘する。

「やっぱり、人間は人が恋しくなるね。社会的動物だから。会って話す、これが基本。オンライン会議は一時使っていたが、空気に向かってしゃべっているみたいだし、相手の顔が小さい四角の枠に収まっているなんて、異様な光景だ。休校中はオンライン授業も実施されたが、結局、子どもはずっとパソコンの前にいないし、教師も一方通行で教えていて、生徒の反応が分からない。学習効果はイマイチだ。やっぱり勉強は学校で行うものだね」

行き過ぎたオンライン化は
元に戻る可能性が高い

 どうやら、現在の中国では仕事や学習などで、一時的に「行き過ぎたオンライン化」は見直され、元の対面方針に戻りつつあるようだ。むしろ、日本のほうが「何でもオンライン化」が長く続いている状況である。

 筆者が「日本は現在でも、なんでもオンラインの世界。オンライン会議やオンライン研修は当たり前、オンラインヨガやオンライン飲み会も流行っている」と話したら、

「オンライン飲み会?まったくやってない!そこまでして一緒に飲みたい?」
「スマホやパソコンの画面を見て、自分でお酒を注いで飲むのは、かえって寂しくない?」

 など、ほとんどの相手から「?」な答えが返ってきた。