食事制限の落とし穴(3)
「置き換え」しすぎていませんか?

・乳製品を豆乳やアーモンドミルクに置き換える

 乳製品を摂るとお腹がゆるくなる…といった乳糖不耐症が日本人に少なくないこともありますが、最近は乳製品をとらない方も増えてきました。その時に気になるのは、乳製品を避けても、豆乳やアーモンドミルクなど置き換えたものによって糖質の摂り過ぎになっているケースが多々あること。口にする頻度が高くなるものは、商品の栄養成分表示もあわせてチェックしてみましょう。

 また、当然ですが、乳製品によってとれる栄養素と豆乳やアーモンドミルクなどでとれる主な栄養素は異なってきます。乳製品はカルシウムのおおきな供給源なので、乳製品を排除するなら、小魚など日々のカルシウム補給に気をつける必要があります。

 乳製品の中でもヨーグルトやチーズならば、牛乳よりも乳糖がほぼ分解されていますし、腸内環境を整えるプロバイオティクスも摂取できます。

・食事をスムージーに置き換える

 暑いと料理をするのも億劫になりがち…。普段はしっかり食べていても、この時期だけは朝食はスムージー、という方もいらっしゃいます。スムージーは不足しやすい野菜や果物の手軽な摂取としてはおすすめですが、豆乳や牛乳、ヨーグルトなどのタンパク源を入れたとしても、コップ1杯の量では十分とはいえません。タンパク質不足の解決法はプロテインパウダーを入れることですが、代謝は噛む行為によっても高まるので、スムージーは定番よりも時折の摂取がおすすめです。

 食事、睡眠、運動の3本柱は健康な心身に欠かせないファクターです。「とる栄養が限られる」「よく眠れなくなる」「体を動かす体力がなくなる」など、食事制限によってその柱がゆらいでしまわないように気をつけましょう。

(栄養士・食事カウンセラー 笠井奈津子)