やはりこれも「これができたら必ず喜んでくれる人がいる」という明確なイメージを描けるかどうかに尽きる。

Twitterから「着想の原点」を学ぶ

 Twitterが2006年に初めて出てきたとき、みんなが驚いた。

 ライフログという概念はその当時まだなかったからだ。

 憧れの人や、身近な人が、普段どんな食事をして、どんなところに出かけて、どんなことを考えて、いま起こっている事象に対してどんな意見を持っているのか。

 これらをインターネットで気軽に見ることができるなんて夢にも思っていなかった。

 ライフログのサービスを作るという発想自体は、「何があったらどんなふうに喜んでもらえるか」を考える人から出てきても不思議ではなかった。

 それを一番スマートに実装して普及させたのがTwitterだった。

 つまるところ、「よいアイデア」とは、「誰がどんなふうにこれで喜んでくれるか」が考え抜かれたものなのだ。