百戦錬磨の外資系コンサルが書く提案書のノウハウはこれ! まずは読んでもらえる、わかってもらえる提案書をすばやく書こう! 99パーセントの問題をカバーする7つの提案書のパターンから1つを選び、4枚のシートに落とすだけ。もう「枚数で勝負」は終わりにしましょう!『外資系コンサルの30分で提案書を書く技術』は、外資系コンサルティング会社で学んだ万能の提案書の書き方の入門書です。ここでは、そのエッセンスをコンパクトに紹介します。
相手に響く提案書を作れないのには、いくつか理由があります
まず、最も症状が重いのは、提案書を読む相手が抱えている課題を理解していないことです。相手の悩み事や困り事を把握していなければ、その解決策に結び付かない的外れの提案書になってしまいます。
やっかいなのは、相手が課題をあいまいにしか認識していないときです。この場合には、相手が納得する形で課題を定義する必要性が出てきます。いずれにせよ、課題を正しく定義できていることが、優れた提案書を作る大前提になります。
2つめの理由は、提案書全体で何を伝えようとしているのか、メッセージがはっきりしていないことです。この症状は意外に多く見られます。言いたいことが盛り沢山だったり、矛盾することを言ったりしていると、相手に伝わりにくくなります。それでは相手の行動を引き出すことはできません。
3つめの理由は、提案書の構成や組み立てがよくないことです。提案書がいくつかのセクションに別れているとき、それぞれのセクションの必要性や関連性がわかりにくいと、相手を説得する力が落ちてしまいます。
4つめの理由は、提案書のストーリーの組み立てが整っておらず、話の流れが混乱していることです。これでは話の筋がつながらず、読みづらくて理解しにくい提案書になってしまいます。例えば、スライド形式の提案書で各スライドの上部に書かれているメッセージだけを読み進めても、話の筋が何もわからないような場合です。スライドのメッセージは、提案書の筋書きに沿って書かれていることが鉄則です。
しかし、これら4つの問題は解決できます。なぜなら、相手の心に響く提案書には、書き方のひな型があるからです。それを習得すれば、優れた提案書を作れるようになるのです。ひな型に沿って提案書を作りましょう。